それから、「Wiiの間」が、お客さんが動画を見終わった後、「投票してください」ということに対して、「うっとうしい」とか「それはあまりいいとは思わない」とおっしゃる方もいます。一方で、あのような形で「能動であるから評価に価値がある」ということを言っていただけるのも事実です。実際にどんな年齢層の方が何人、その動画をどこまで見て、途中でやめたら途中でやめたことまで分かるわけで、そして、どう評価したのかというのが映像制作者に行くわけです。
これは映像制作者の方からすると、「お客様の反応が知りたい」と強く思っておられるほど、ものすごく強力な刺激だそうです。現実に「Wiiの間」の関係者から聞きましたけれども、意図通りに評価をいただけなくて悔し涙を流される制作者の方、あるいは、評価されたことにものすごく喜ばれる制作者の方々がいらっしゃるそうです。これはちょうど任天堂の社内でクラブニンテンドーという仕組みができて、お客様の生のコメントをたくさんいただけるようになり、それを制作チームに回すと、制作チームはそれをものすごく真剣に読むんですね。やはり、作った人はお客さんにどう受け取られたかを知りたいんですよ。もちろん、我々は人に驚いてもらうのが商売なので、お客さんの言う通りにしてもお客さんには驚いていただけませんから、言われたことを全部そのまま反映しようとは思っていないのですが、どう感じたかはすごく知りたいんです。私たちは「ウケたくて仕事している」わけですから、ウケてないなら「ウケていないという現実」を知りたいし、ウケたなら「どこがウケたか」を知りたいわけです。そのことが自分たちのクリエイティブの質を高めることにつながると思っていますので、そういう点で、「そこと向き合ってもいい」と感じていただいている映像制作者の方は非常にその特徴に対してポジティブに熱く反応してくださいます。